人はこんな理由で判断を間違える
だれでも、自分の思っていることに近い情報を探そうとする傾向がある。
自分の意見が正しいということを無意識のうちに確認しようとするのである。
たとえば、流行っているダイエットサプリが本当に効くかどうか考えたとき。
それを買うべきかどうか、決める時の情報として
「そのダイエットサプリを飲んでやせた人」にばかり注意を向けてしまうのではないか。
本来であれば、
①「そのダイエットサプリを飲んでやせた人」
②「そのダイエットサプリを飲んでやせなかった人」
③「そのダイエットサプリを飲まなくてやせた人」
④「そのダイエットサプリを飲まなくてやせなかった人」
という、全ての場合についての検証を行って、
①が一番多かった、という結果を持ってして
「このサプリメントはダイエットに効く」と判断しなければならない。
しかし私たちは、やせたいあまりに
「そのサプリがいかに効くか」という情報ばかりを集めようとしてしまう。
ここに、間違いの元がある。
人は、一度ある信念が確立されてしまうと、それを否定する情報には注意が向けられず、その結果、その信念を持ち続けてしまう傾向があるのだ。
自分の集めた情報や、それに対する判断は、
「間違う場合もある」ということを知っておくだけでも
より正しい判断に近づくことができる。
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